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アーティストへのインタビュー~鳴海伸一さん
?━ 勉強は今も昔もまったくダメでしたが、褒められるとその気になる小中学生時代でした。が、写生会や絵画コンクールなどでは入選させていただき、とても嬉しかったことを今でも思い出します。その当時の作品は親がこっそり保管してくれています。
小学生時代は牧草地と牛に囲まれ、普通にグランドに鹿が遊びに来る自然豊かな環境でしたので、裏の川などで秘密基地を作って遊んだりしていました。
━ アーティストに「なりたい」とはじめて夢を追ったのは中学生時代で美術の授業が楽しく図書室でみた浮世絵の本との出会いでした。アーティストに「なろう」と決めたのは、人間の最後を目の当たりにした20台半ばで、生かされている以上、いつかはこの世を去らなければいけないと実感した時です。「一度きりの人生」という言葉の事実に心を強く動かされました。「一度きりの人生」。。。会社・社会・家族・自分・趣味のため、などいろいろな人生ありますが、自分はその中のひとつとして作品をつくり残してゆきたいと決断させていただきました。
━ 僕は版画作家をさせていただいていますが、影響を受けた方は画家さんではなく、建築家の方々のドローイングです。特にフランク・ロイド・ライトのリトグラフには強い衝撃をうけました。 ?
?━ 過去の制作と現在の制作ではひらめき尺度が違ってくるのですが、現在は嬉しい事があったときにアイデアが浮かび、手が動き出します。
ウキウキ、ワクワクした気持ちの時にはものすごいスピードでアイデアがやってきます。
?━ 『潤い』と思っています。
アーティストをさせていただいている身分で禁断の発言かもしれませんが、私たちが日頃、生命維持活動である「衣・食・住」の中で「アート」は残念ながら現実的には役にはたてません。もしかすると必要ではないものかもしれません。
が、僕はもっとも大切な部分の『心』に栄養を与えることができると信じていますし、私自身、常に音楽を聴き、写真、映画などを見て栄養をもらっています。
嬉しい時にはさらにハッピーな曲や絵や写真を見たり、辛いときにある音楽や絵をみると元気と勇気が出たり。悲しいときは悲愴感のある曲を聴き気持ちを整理したり。懐かしのメロディを聞いて昔を思い、涙する。
そんな「心」に『潤い』を与えることができるのが僕にとってのアートだと思います。
?━ 制作には欠かせない版画用のプレス機やローラーなど重くて大きな設備や専門道具に囲まれながら制作をしています。つい時間を忘れることも多く一日があっという間です。北海道という場所柄、寒い冬はインクも硬くなるので室温調整がとても大変です。朝からアトリエに行っても実際に作業できるのは午後3時過ぎなんてこともありますし、時には水道が凍結し一日中、解凍に時間がかかる事もあります。北国を舞台にした某ドラマのような話ですが、冬は本当に自然と格闘しながら制作しています。が、そんな自然の流れの中で自然に従い制作することも、喜びです。
このページではテーマを特に限定せずにその時々みなさまにお伝えしたい事柄をピックアップして掲載してまいります。
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