アーティストへのインタビュー～原陽子さん｜絵画販売の「ギャラリーファインアート」が現代アートの魅力をご紹介

アーティストへのインタビュー～原陽子さん

 

 

 

 

━ 「境目」の街に生まれ育ちました。県境で市境、川の向こうは違う街。
おそらく高度成長期に、宅地造成された住宅地で、「緑豊かな自然」「海、山」とは無縁の地域でした。ごく普通の住宅街で、身近にあるのは淀んだ川と溶鉱炉のある工場。

 

子供の頃は廃業してそのまま放置されていた工場や廃屋でよく遊んでいました。
薄暗い屋内と隙間からわずかに差し込む光の筋、そこに映し出されるほこり、ときどきはっとさせられる程鮮やかな緑の雑草、青緑の濁った川、灰色の空、赤茶けた工場、黒い鉄の固まりと砂の山。

 

荒れ果てる建物とは対照的にみるみるうちに育ち、侵食していく雑草、人はもういないのだが、人がかつていた気配だけが残るその場所の記憶は、今でも鮮明に残っています。

 

十代の半ば頃から、ポスト・パンク、ハードコア・パンク、ノイズといった音楽や、演劇などに傾倒 していきました。
その当時触れた音や表現、また、後に役者として演劇に関わるようになる時期がありましたが、それらのことは今現在の制作にも随分と影響を残しているように思います。

 

 

 

 

━ 決めたきっかけのようなものは特に思い当たりませんが、ものを創り、表現していくことを続けていく為に、具体的に考えて動きだしたのは20代半ば頃でした。

 

 

━ 大竹伸朗

 

 

 

 

 

 

?━ 生活と密接なもの

 

 

 

 

?━ 制作は昼前ぐらいから、夜8時くらいまでします。